自転車に乗って目を疑う。
地面一面まっしろだ。
こんな季節に雪。なんてちょっと驚く。
いやいや、そこからみえるは桜の花びら。
舞い散る花びらはまるで、ひらひらと降り積もる雪のよう。
うっすらピンク色の雪景色はなんとも美しい。
あまりにうれしくって。
井の頭公園に寄ってみた。
もうすっかり、さくらは散り始めていた。
さくらの花びらが、ふと読みかけのページに入り込む。
いつかまた、このページを開くときに思い出せるようにと。
花びらを挟んだまま本を閉じる。
2005 4.14 何万分の1の花びら。
何億分の1の自分。 ここにあり