最近はどうやら安定している。
食事であり、人間関係であり、生活であり、体であり。
いや、そう思っているだけなのかもしれないが。
きっと、それは恋。
そう、恋なのだ。
愛ではない。恋。
まだ会ったことはない。
建築家。中村好文。
こんなにも、素晴らしい人間が、素晴らしい家を作っている。
それは、「普段着の住宅」とでもいうのだろうか。
普通。いたって普通の住宅。
奇抜でも、クールでもない。
しかし、とても温かくて、細部にわたって手が込んでいる。
住みてに優しい住宅。
背伸びはせず。まわりにしっくりとけこむ住宅。
遊び心があって、なんともほほえましい。
そうだ、中村好文さんに手紙を書こう。
出さなくとも、いつかこの手で渡せるように。
人間は恋する動物なんだ。