ゆらゆらとゆらめく、衣装・・・
衣装というより、絵のようだ。
一見のイメージとは裏腹に、それは身にまとわれたとたんに、とてつもなく機能的で
あることに驚く。
やはり、身にまとうものは、飾っておくより、人間の体に添わせ、より立体的であるほうが
美しい。
なによりも、バレリーナたちの、しなやかで有機的な踊りがすばらしかった。
バレリーナは着地するときですら、美しい。
着地の足音がしない。
照明に照らされた10人のバレリーナ達は、もう一人の影の自分と戯れる。
総勢20人のバレリーナ達。こんなにも無駄のない動きや、美しい形を人間そのもの
が表現できることに圧巻した。
ひびのこずえさんの、美しくて、細やかな衣装。
空気と人間のことをわかりつくした衣装であるようなきがした。